なんでカンジダになるの?

善玉菌の好物は意外と安上がり

 

善玉菌の大好物は意外と安上がり?
腸内フローラたちの大好物が何かご存じですか?
それは、最近何かと話題になっているレジスタントスターチです。

 

 

お米を炊飯器で炊くと、でんぷんは消化できる状態になるのですが、冷めるとごはんがベーター化して硬くボロボロになり消化できないできない状態になります。このような冷ご飯のこととをレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)といいます。

 

 

実は、このレジスタントスターチが善玉菌の大好物なのです。
レジスタントスターチは、食物繊維に似た分子構造になっているため、小腸ではあまり消化されずに大腸に届いた時に善玉菌によって短鎖脂肪酸などに代謝されます

 

 

短鎖脂肪酸とは、炭素原子2〜4個の飽和モノカルボン酸を指しています。代表的なものに酪酸や酢酸、プロピオン酸などがあります。

 

 

短鎖脂肪酸がヒトの体内で作られる場合は、大腸内腸内細菌が食物繊維やレジスタントスターチ、オリゴ糖といった難消化性の食品成分を代謝した際に産生されるものです。

 

酪酸は、大腸内を酸性に傾けて善玉菌が増えやすい環境を作ったり、大腸の粘膜細胞のエネルギーになり、ぜん動運動を促進するといった整腸作用があります

 

実は短鎖脂肪酸には、食物繊維やオリゴ糖などを食べることで得られる整腸作用があります

 

 

また、プロピオン酸や酢酸には、大腸から吸収されて肝臓での脂肪合成を抑制したり、筋肉組織のエネルギー源になることもわかっています

 

これらは、草食動物の体内でも作られるために、乳製品にも微量に含まれるほか、酢や中国のマオタイ酒など、穀物を発酵させて作ったものにも含まれています。

 

 

そして、短鎖脂肪酸は、腸の上皮細胞の健康を高めて大腸がんを防ぎ、脂肪の燃焼を促進したり、肥満を予防したりする作用もあります

 

 

レジスタントスターチは、冷ご飯だけでなくポテトサラダや冷製パスタなどにも同じ効果があります

 

 

もちろん食物繊維を野菜などで摂ること大切なことではありますが、冷ご飯を利用したおにぎらずや冷製パスタなどを上手に活用するといいのではないでしょうか。