強い疲労感を感じるようになる
カンジダが増殖すると、慢性的な疲れや強い疲労感を感じるようになることがあります。
これは、カンジダが体内で分解されたり、他の物質と化学反応を起こすときに、酒石酸(しゅせきさん)と呼ばれる代謝物質が作られるためです。
酒石酸は、私たちの生命維持や細胞活動に必要なエネルギーを作り出す回路(ATP)を阻害してしまいます。
ATP(アデノシン三リン酸)とは、エネルギーを貯める電池のようなものです。
私たちは生命を維持したり、細胞が活動をするためには、エネルギーが必要です。エネルギー源になるものは、食事(糖質・脂質・たんぱく質)です。食事をすることによってエネルギーを作り、代謝しているのです。
エネルギーがないと筋肉を動かしたり、体温を維持したり、体を構成する物質の合成をしたりすることができません。
カンジダの代謝物質である酒石酸がエネルギーを作るのを妨げているのです。
その結果、生命活動に必要なエネルギーが作れなくなり、強い疲労感を感じるようになるのです。